土木構造物標準設計 Q&A

A2

 道路土工−カルバート工指針((社)日本道路協会)によると、「土かぶりが小さい場合には、裏込め土の沈下などにより 舗装面に不陸を生じることがあるので、50cm程度以上の土かぶりが得られるように、最初から計画しておくことが望ましい」 とされています。
 ご質問のように、何らかの理由により、低土かぶり下にボックスカルバートを設ける場合の留意点は以下のとおりです。
  (1) 舗装面の不陸を防止するための処置として、踏掛版の設置を検討するのが望ましい。
  (2) 低土かぶり下では温度変化の周期的変化による影響が無視できない場合もあるので、横方向の設計に際しては温度変化の影響を 考慮するのが望ましい。
  (3) 特に大型車交通量が多い場合、頂版にはひび割れ発生の危険が増大(活荷重による発生応力の変動幅が大きいこと、繰り返し荷 重の頻度が高いことなど)することも予想されるので、頂版部における鉄筋の許容引張応力度を低めに抑えるのが望ましい。


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