技術士・技術士補試験
   
  「(社)日本技術士会」は文部科学大臣に指定された「指定試験機関」として、試験に関する事務を国に代わって行っています。同会では技術士第二次試験、第一次試験のそれぞれについて「受験の手引」を発行していますので、受験手続きの方法、必要書類、手数料等については(社)日本技術士会「技術試験センター」に問合せして下さい。
   
1.技術士(第二次試験)
1)受験資格
         技術士になるための技術士第二次試験の受験資格は、第一次試験の合格等(平成13年度及び平成14年
度には適用されない)、及び以下の3通りの方法のいずれかで得られます。1つは科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画などの業務に通算7年(総合技術監理部門は10年)を超える期間従事すること。2つ目は一定の監督のもとで科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画などの業務に通算4年(総合技術監理部門は7年)を超える期間従事すること。3つ目は、技術士補として、通算4年(総合技術監理部門は7年)を超える期間、技術士を補助することです。これらの職歴については、それぞれ勤務先や補助した技術士の証明が必要です。
 このほかには、国籍、学歴、年齢、性別等一切制限はありません。
   
  2)試験の内容
         技術士になるための技術士第二次試験は、20の技術部門の中から、あらかじめ受験者が選ぶ1つの技術部門と、さらに、その技術部門ごとに設定されたいくつかの選択科目の中から、あらかじめ受験者が選んだ1つの選択科目について行われます。
 試験は筆記試験と筆記試験合格者を対象とする口頭試験とからなっており、筆記試験では専門知識、業務上の技術的体験、応用能力等について問われま
す。
 口頭試験では業務経歴、専門知識、応用能力、技術士としての適性等が問われます。表−2に技術部門の1つである「建設部門」の選択科目を示します。
 「建設部門」一部門で技術士合格者数の過半数を越えており建設事業における技術士の重要性が伺われます。
   
    3)試験の日程
      試験の日程は表−3のとおりです。
     
      (1)技術士補(第一次試験)
      @ 受験資格
         技術士補となるための技術士第一次試験の受験には、一切資格制限はありません。
    A 試験の内容
         技術士第一次試験では、共通科目として数学、物理学、化学、生物学、地学の中からあらかじめ受験者が選ぶ2つの科目と科学技術全体の基礎的な知識を問う「基礎科目」と、技術者の倫理等を問う「適性科目」及び専門科目として技術士第二次試験から総合技術監理部門を除いた19の技術部門の中からあらかじめ受験者が選ぶ1つの技術部門について基礎知識と専門知識を択一式と記述式で問われます。ただし、「共通科目」については免除される場合があります。
      B 試験の日程
        試験の日程は表−4のとおりです。
       
        表−2 技術士第二試験「建設部門」の選択科目
     
       
        表−3 平成13年度技術士(第二次試験)の日程
       
       
        表−3 平成13年度技術士(第一次試験)の日程