■第587回建設技術講習会(工事積算(土木・建築)における動向と工事施工における合理化、安全対策) | 〜開催について |
1 あいち産業科学技術総合センター建設工事
……………………………………………………………………………………………………………豊田市八草町他
![]() また施設建設にあたり、敷地が東南海地震を想定した際の被害想定地域に指定されているとともに、断層調査を行った結果、比較的小規模で副次的な断層が確認され、断層に配慮した施設配置や地震防災のための施設の免震構造など、より高い安全性を確保し建設された。 |
2 新東名高速道路建設事業((仮称)額田IC)
………………………………………………………………………………………………………………岡崎市樫山町
![]() しかし、交通量の増加に よって、交通混雑がはげしくなり、また、供用から40年以上が経ち、施設の老朽化も進む中、新たな高速道路の必要性が出てきた。 平成2年に新東名高速道路の計画案が策定され、以来、各地で建設が進められ、今年4月には、静岡県内(御殿場JCT〜三ヶ日JCT)約162kmが開通した。新東名高速道路を整備することにより、現在の東名高速道路とダブルネットワークを形成し、常に機能を補完できるようになる。また、2本の高速道路で適切な交通量を分担することにより、交通混雑緩和、定時制の確保などの高速道路本来の機能が向上し、国土の大動脈として三大都市圏の連携強化と大規模災害時等には緊急輸送路として重要な役割を担うことができる。愛知県内では、新東名の終点である豊田東JCTから伊勢湾岸自動車道及び東海環状自動車道に接続し、中部圏、関西圏へのアクセス強化が図られるとともに、IC付近では、今まで以上に多くの人が訪れるようになると考えられるため、ICにつながる国道473号や付近の道路・交流施設の整備やJA・森林組合と協力して特産品を増やすなど、地域の活性化につながるものとして期待されている。 |
3 国道473号バイパス建設事業
……………………………………………………………………………………………………岡崎市本宿町〜樫山町
![]() 特に岡崎市東部地域においては、日本の大動脈であり、また、岡崎市中心部や東三河地域の中心都市である豊橋市と結ぶ幹線道路である国道1号と連絡するため、沿道には多くの企業や大学等の教育施設も立地し、企業活動、通勤・通学、地域住民の消費活動等のための道路として大変重要な役割を担っている。 しかし、国道1号から平成26年度の完成を目指して整備が進められている新東名高速道路(仮称)額田インターチェンジまでの現道区間においては、現在でも朝夕ピーク時を中心に交通混雑が生じている状況に加え、今後、新東名高速道路の利用交通、更には沿道に位置する岡崎東部工業団地への企業進出に伴う交通量の増加が予想されている。 また、当該区間には、縦断勾配が最大7%と急勾配な箇所や曲線半径が150mに満たない屈曲部もあり、大型車同士のすれ違いが困難な箇所が存在している。 こうしたことから、新東名開通後の交通量の増加に対応し、安全で円滑な交通流を確保するため、国道1号から新東名高速道路までの3.6km及び仮称額田インターチェンジ料金所までの0.7kmの延長4.3km区間において、平成19年度からバイパス道路の整備を実施している。 |
4 一級河川安永川河川改修事業
………………………………………………………………………………………………………豊田市今町〜下林町
![]() 安永川の改修は、上流の開水路部分では通常の河道拡幅、トンネル部分より下流では現在のトンネルの西側へ延長約2kmの新設トンネル、矢作川合流点に至る新設河川及び新設樋門の整備を計画している。 現在施工中のトンネル工事は、病院や住宅街の直近、直下を掘削することから、振動騒音などの環境対策に細心の注意を払い、沿川住民の理解と協力を得ながら、平成26年度の完成を目指している。 |
5 太田川駅周辺まちづくり(区画整理・再開発・連立)
………………………………………………………………………………………………………東海市大田町
![]() 平成23年12月には鉄道高架営業が開始され、この高架切替えで、三期計画の連続立体交差事業すべての高架化が完成となり、長年の市の懸案であった踏切渋滞及び鉄道によるまちの分断が解消された。また、太田川駅は名古屋鉄道常滑線・河和線の分岐駅であるため、全国でも数少ない3階構造の駅に生まれ変わった。 同時に、太田川駅東側の駅前広場や駅東歩道(50m歩道(1期))も完成した。この駅東歩道は幅員50mという他に例を見ない壮大なもので、通称50m歩道と呼ばれている。ケヤキ並木を軸とした緑の空間を創出して市民の憩いの場を提供するとともに、さまざまなイベントが開催され、まちのにぎわいの核となっている。 今後は、鉄道高架下において、有料式の自転車駐車場設置及び民間商業施設の整備が予定されている。また、連続立体交差事業の仮線跡地である駅西においては、市街地再開発組合による市街地再開発ビル、民間開発による大規模商業施設の建設が予定されており、引き続き、官民連携によるにぎわい拠点の形成が期待されている。 |