■第559回建設技術講習会(公共事業を巡る諸課題と建設技術者のあり方)〜特別講演


政治評論家 森田 実 氏による「特別講演」

 本会主催の建設技術講習会において、政治評論家の森田実氏を講師に招き、「特別講演」として講義をいただきます。
 つきましては、下記講習会において講演を実施いたしますので、多くの方のご参加をお待ちしています。

内需拡大・公共事業増大・建設産業再興が日本を救う

 過去30年間、日本政府が推進してきた、小さな政府・民間の過度の重視・外需への過度の依存・公共事業削減・建設業軽視を柱とするフリードマン理論にもとづくアメリカ共和党的新保守主義の経済政策路線は破綻した。このアメリカ新保守主義経済政策を模倣してきたわが国の経済政策は失敗し破綻したのである。いま日本政府がなすべきことは、この失敗の事実を率直に認め、この原因を究明し、経済を復活させるために新たな経済政策路線を打ち立て、実行することである。これなしに、日本の再生は不可能である。
 新たな経済政策路線の柱になるのは、(1)経済政策理論を民主主義的資本主義・修正資本主義・ケインズ理論にもとづいて成長政策路線切り替えること、(2)外需依存経済から内需重視経済に方向転換すること、(3)新たな公共事業を実施し完全雇用政策をとること、(4)21世紀日本の基幹産業としての建設産業の発展をはかること、このために日本の建設産業の復興をはかること、である。
 建設産業を日本の基幹産業として復興させることは、日本再生の鍵である。


<森田 実 氏 プロフィール>
政治評論家
昭和7年(1932)静岡県伊東市生まれ。東京大学工学部卒業。
日本評論社出版部長、『経済セミナー』編集長などを経て、1973年に政治評論家として独立。著作・論文を著す一方、テレビ・ラジオ・講演などで評論活動を行っている。
 
【主な著作】
『建設産業復興論』(日刊建設工業新聞社 2009年10月刊)
『崩壊前夜 日本の危機』(日本文芸社 2008年10月刊)
『新公共事業必要論―港湾・空港の整備が日本を救う』(日本評論社 2008年10月刊)
『水の時代を生きる』(水道産業新聞社 2006年12月刊)
『公共事業必要論』(日本評論社 2004年6月刊) 他多数
 
【執筆活動】
『コメントライナー』(時事通信社)
『時事トップコンフィデンシャル』(時事通信社)
『経済界』(「森田実の永田町風速計」)
『先見経済』(「森田実の温故知新」) 他多数