■第539回建設技術講習会(活力と魅力ある地域づくり)〜現場研修事業の概要


第539回建設技術講習会 現場研修事業の概要

1 堀川水辺環境整備事業
…………………………………………………………………………………京都市北区出雲路〜中京区二条城町
 堀川の水辺再生への関心が高まる中で、平成10年度に京都府・京都市共催で「京(みやこ)の川再生検討委員会」が開催されました。同委員会から平成11年6月に「山紫水明の町づくり」をテーマとした提言が出され、その中で堀川は再生すべきモデル河川として位置付けられました。
 京都市ではこの提言を受け、堀川に清流を復活させ、まちづくりと一体となった水辺空間の整備を行う「堀川水辺環境整備事業」に取り組んでいます。
 現在(平成19〜20年度)、堀川開渠部河道整備、親水整備を進めています。

2 西京極総合運動公園プール施設(京都アクアリーナ)整備事業
………………………………………………………………………………………京都市右京区西京極
 当プール施設の設計は、施設計画に対する提案を公募型プロポーザル方式によって公募したところ、「自然景観との調和と京都らしさの表現」、「環境への配慮と自然エネルギーの活用」、「周辺環境との一体化と市民の憩い・健康増進の場の形成」、「繰り返し利用できる人にやさしい魅力ある施設」の4つの基本理念に基づいた作品を特定し、基本設計を行い建築物の多くを土で覆い、「緑の丘」として緑化し、緑あふれる施設として整備を行った施設です。

3 京阪本線淀駅周辺整備事業
……………………………………………………………………………京都市伏見区淀木津町〜納所下野
 京阪淀駅周辺は,通勤・通学者の自転車・バイクによる不法駐車や踏切の影響で交通渋滞が著しく、特に、競馬開催日には飽和状態に達していることから、地元から高架化について要望がなされていました。
 平成8年度から京都市、京阪電気鉄道及び日本中央競馬会の三者が協力して駅周辺整備の事業化に取り組みを開始し、平成15年度には高架デザインを発表するなど、現在、高架工事を進めています。
 淀地域は歴史的にも「水」と深い関わりをもっていることから、「水」との関わりに配慮したデザインとしています。
 完成は、平成22年度末を予定しています。

4 阪神高速8号京都線稲荷山トンネル建設事業
……………………………………………………………………………京都市山科区西野山〜伏見区深草
 阪神高速(株)、京都市が建設を進めてきた阪神高8号京都線の一部(延長2.7km)が6月に開通しました。
 今回の開通により、
@ 時間短縮効果
 稲荷山トンネルの利用により、京都東部方面から京都中心部へのアクセスに要する時間が大幅に短縮される。
A 環境改善効果
 国道1号等の渋滞が緩和されることにより、二酸 化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、浮遊粒子状物質(SPM)の総排出量が削減され、京都市内の環境改善に寄与する。
 以上の効果が今後期待されます。



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