■第524回建設技術講習会(環境)〜現場研修事業の概要


第524回建設技術講習会 現場研修事業の概要

1 古宇利大橋(こうりおおはし)橋梁整備事業………………………今帰仁村古宇利島〜名護市屋我地島
 古宇利大橋は、今帰仁村古宇利島と名護市屋我地島を結ぶ延長2,020m(橋梁部1,960m、埋立部60m)の離島架橋であります。
 本橋は、古宇利島の医療・教育・福祉等の生活環境の向上を図るとともに、地域の産業の活性化及び観光資源の開発等を支援することを目的とし、平成5年度から平成7年度までは、今帰仁村の村道事業で、平成8年度からは、県道事業として整備を行ってきました。
 本橋の開通により、古宇利島の離島苦が解消され、地域の産業・経済・教育・文化等の発展に大きく寄与するものと期待されています。
 また、本橋は、橋長1,960mとなっており、これまでの来間大橋の橋長1,690mを凌ぎ、県内最長で、通行料無料の橋梁としては、全国一の長さになります。

2 大保(たいほ)ダム建設事業……………………………………………沖縄県国頭郡大宜味村字田港地先
 大保ダムは、沖縄北西部河川総合開発事業の一環として、大保川水系大保川の大保大橋より上流約2.9kmの地点に建設するもので、洪水調節・下流河川の適正な流量の確保・水道用水の供給を目的とする多目的ダムです。
○洪水調節
 ダム地点の計画高水流量405m3/sのうち250m3/sの洪水調節を行い、ダム下流の水害を防除します。
○既得取水の安定化及び河川環境保全等のための流量の確保
 ダム地点下流の既得取水の安定化、河川環境保全のための河川維持用水の確保を行う等、河川の適正な流量を確保します。
○水道用水
 沖縄本島の水道用水として大保ダム、奥間ダム及び両ダムを連結する調整水路、並びに水道事業施設による8河川からの導水により大保ダム地点において新たに1日111,000m3を供給します。

3 国営沖縄記念公園首里城地区整備事業………………………………………沖縄県那覇市首里当蔵町
 貴重な国民の文化遺産を回復する目的で復元された首里城は、新たな県民文化の創出と伝統技術の継承・発展を図り、歴史的風土探訪の場として、整備を行っています。
 首里城公園は、「首里杜(すいむい)構想」のもとに、古都首里の風土を形成している地形、水質、植生等の保存を配慮し、人々が寄り集まり、語らい、共感する新しい空間の創出をめざす歴史的な都市公園として、位置付けています。
 また、史跡「首里城跡」は、世界遺産にも登録されています。



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