■第521回建設技術講習会(品質確保と発注者責任)〜現場研修事業の概要


第521回建設技術講習会 現場研修事業の概要

1 熊本城復元整備事業…………………………………………………………………………熊本市本丸1−1

   

 加藤清正が築城した98ヘクタールの城郭全体を対象に、往時の姿に復元整備することを目指します。
 整備内容が広範囲かつ多岐にわたり、また莫大な事業費を要する計画のため、城域を本丸(保存・復元ゾーン)、二の丸(緑の遊園ゾーン)、三の丸(歴史・学習体験ゾーン)、古城(観光客のエントランスゾーン)、千葉城(文化交流ゾーン)の5つのゾーンに区分し、それぞれのゾーンに見合った整備を効率的に進めます。また、計画を短期・中期・長期に分けて整備を進めることとし、短期的には、築城400年にあたる平成19年(2007年)を目処に、整備を進めています。

2 一般国道3号熊本北バイパス事業……………………………熊本県熊本市四方寄町〜熊本市新南部4丁目
 熊本環状道路は3号熊本北バイパス、57号熊本東バイパス、熊本西環状道路等で構成される熊本都市圏の環状機能を果たす道路であり、平成20年代中頃の概成を目標に整備を進めています。
 熊本環状道路の整備により、都市圏内への流入交通が削減されるとともに、環状道路を利用した多様なルート選択が可能となり、熊本都市圏の交通混雑緩和が大きく期待されます。
 3号熊本北バイパスは、熊本市及び周辺地域の交通混雑緩和を目的として事業を実施しています。これまでに約4.6kmが供用しました。
 平成18年度は、引き続き1工区の用地買収、西合志高架橋(仮称)の工事を進めています。

3 熊本阿蘇幹線道路(県道熊本高森線)俵山バイパス整備事業
……………………阿蘇郡西原村小森〜阿蘇郡南阿蘇村河陰

 熊本阿蘇幹線道路は、県内の横軸となり幹線交通ネットワークを形成し、熊本都市圏と南阿蘇地域の連携強化や観光シーズンにおける交通渋滞解消を図るうえから重要な道路と位置付けています。
 バイパスは、阿蘇郡西原村小森と久木野村河陰を2本のトンネルと4本の橋梁で結び、全長は約6.0km。2本のトンネルのうち、俵山トンネル(2,057m)は県道トンネルの中でも最長のもの。総事業費は約147億円。
 既存の県道(9km)は幅員が狭く、冬季は路面凍結などに悩まされていた。バイパスの開通により距離にして3km、時間にして10分の短縮が可能となり、熊本都市圏と南阿蘇地域の連携強化による地域活性化、観光振興などの面で大きな期待が寄せられている。



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