■第506回建設技術講習会(道路行政の課題、港湾・漁港行政の課題)〜現場研修の概要


第506回建設技術講習会 現場研修事業の概要

1 宍道湖夕日スポット整備事業………………………………………………………………松江市袖師町地先
 宍道湖東岸の一般国道9号松江市袖師町から嫁島町に至る区間は、宍道湖を背景に嫁ヶ島を望む夕景が大変美しく、写真撮影等を行う観光客・市民の到来が絶えないロケーションポイントです。しかし、現在の歩道は狭いため(最小1.5m程度)来訪者がとどまるスペースとしては十分でなく、歩行者・自転車などの通行にも支障をきたしています。このような現状を踏まえて、道路・河川・公園・都市計画等の関係者からなる「宍道湖夕日スポット整備連絡調整会議」を発足(平成13年8月)するとともに、アンケート調査や市民ワーキングなどによる市民からの意見を積極的に取り入れ、より魅力ある観光スポットを創出するため整備を進めている。

2 国道9号出雲バイパス整備事業……………………島根県簸川郡斐川町大字富村〜出雲市芦渡町
 出雲市の中心部を通過する国道9号は、交通量の増加や、都市化の進展により、朝夕を中心とした慢性的な交通渋滞が発生しており、地域経済活動など様々な面で深刻な影響を及ぼしています。
 出雲バイパスは、この渋滞解消や交通安全の確保を目的に整備を行っており、平成10年6月以降、部分開通を図っており、交通渋滞の緩和や利用者の利便性向上、さらにはバイパス周辺のまちづくりなどに大きく貢献することが期待されます。

3 斐伊川神戸川治水事業斐伊川放水路事業………………………………………出雲市大津町〜上塩冶町
 出雲河川事務所は、斐伊川・神戸川の治水計画の一環として、斐伊川放水路の建設を進めています。
 このうち、斐伊川放水路事業では、出雲市大津町来原付近から、同市上塩冶町半分までの4.1kmの区間を96mの川幅で新たに開削し、神戸川に合流させることとしています。さらに神戸川の川幅を平均で1.5倍(300〜370m)に拡幅し、これにより洪水時の斐伊川の水の一部を神戸川へ分流させ、斐伊川下流部や宍道湖の水位の低下を図るとともに、神戸川の治水安全度の向上を図ります。
 主な工事は、掘削約1,600万m3、築堤約400m3。橋の架け替え・新設25橋、斐伊川分流部の分流堰の新設、神戸堰の改築、新内藤川水門などの河川構造物を建設することとしています。
 また、現場では、発生する土砂の大部分を開削部南側の3つの谷に運び、階段状に盛土し、斜面を緑で覆ったグリーンステップ事業を行っています。



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