■第505回建設技術講習会(河川行政の課題、都市・地域整備行政の課題)〜現場研修の概要


第505回建設技術講習会 現場研修事業の概要

1 九州大学統合移転事業〔新キャンパス造成工事〕………福岡市西区元岡・桑原地区、前原市、志摩町
 九州大学統合移転事業は、「時代の変化に応じて自律的に変革し、活力を維持し続ける開かれた研究大学の構築」をコンセプトに統合移転を行い、世界レベルでの研究・教育の拠点を創造するために福岡市西区元岡・桑原地区、前原市、志摩町にまたがる新キャンパスを建設する事業です。
 本事業では、福岡市土地開発公社が九州大学の依頼のもと、新キャンパス移転用地の用地取得と造成工事を行っている。
 九州大学統合移転事業では、移転用地275haのうち開発の行われる面積は176haです。
 造成工事は、一時期に集中しないよう移転用地をI〜IV工区に分割して、平成11年度末から順次着工しており、I工区とII工区の一部は平成15年度までに終了し、平成16年度現在、III工区を実施しています。
 造成に関しては、自然の地形を生かして起伏のなだらかな形状とし、寡占の流域面積等に影響を与えないよう配慮しています。また、埋蔵文化財や緑地の保全、防災調整池および汚濁処理施設の設置、チップ材の散布、現状植生を活用した法面保護等により、環境保全や災害防止への配慮した施工を行っています。

2 アイランドシティ等整備事業……………………………………………………福岡市東区アイランドシティ
 アイランドシティは、博多湾の東部海域に生まれた新しい都市空間で、過去10年をかけて、埋め立てが行われている人工の島です。整備面積は、約400ヘクタールあり、福岡ドーム100個分の広さです。島の端から端まで約3.1kmあり、博多駅から中央区役所までがすっぽりと入ります。市街地からのアクセスは、都市高速道路を使うと、天神から、車で約12分。博多駅から、約20分。福岡空港や九州自動車道福岡I.Cからは、約15分となります。
 なお、この整備事業は、国と、福岡市と、博多港開発株式会社で実施しており、総事業費は約4600億円になります。
 本事業により、「港湾機能の強化」、「新しい産業の集積拠点の形成」、「快適な都市空間の形成」、「東部地域の交通体系の整備」を図ること目的としています。

3 第22回全国都市緑化ふくおかフェア………………福岡市東区アイランドシティ中央公園とその周辺域
 福岡市では、無限の魅力を秘めた新しい海の街・花と緑の街としてアイランドシティが誕生しようとしています。
 「第22回全国都市緑化ふくおかフェア」は、このアイランドシティで開催します。
 ふくおかフェアは、積極的な市民参加のもと、どんたく、山笠などの祭りの熱気があふれ、花と緑に接する「喜び」「感動」を感じるとともに、「環境と人に優しい」フェアとしての展開を図ることとしています。
 
※(参考)全国都市緑化フェア
 国土交通省の提唱により、都市緑化意識の高揚、緑化に関する知識・技術の普及等を図るとともに、人々の交流による新たな文化発信を目的として、財団法人都市緑化基金と各地方公共団体の共催のもとに開かれる花と緑の祭典です。昭和58年、大阪府で開催された第1回全国都市緑化フェアを皮切りに、毎年各地で開催されています。



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