■第484回建設技術講習会(災害復旧)〜現場研修の概要


第484回建設技術講習会の主な現場研修立ち寄り先

1)庄内川・新川河川激甚災害対策特別緊急事業……………名古屋市西区新川町ほか
 2000年9月11日から12日にかけて九州南方をゆっくり西南西に進む台風14号に刺激された秋雨前線により、愛知県を中心として記録的な豪雨(時間最大雨量 93mm、総雨量567mm)となった。特に庄内川水系の流域では新川16km地点で破堤し総氾濫面積19km2、浸水家屋18,000戸が被災した。
 この災害の破堤現場周辺の復旧について総合的に研修する。

新川の対策
(1)築堤・堤防の強化 L=10.1km 浸透、越水対策
(2)河床の掘削 V=73万m3 掘削深最大1.9m
(3)橋梁の改築(7橋)と補強(11橋)
(4)内水河川ポンプの増強(水場川、鴨田川、中江川)
(5)遊水池(治水緑地)の整備 V=55万m3
(6)防災情報システムの整備 河川監視体制の整備
庄内川の対策
(1)築堤・堤防の強化 L=13.6km
(2)河道の掘削 V=140万m3
(3)橋梁の改築(1橋)と補強(4橋)
(4)洗堰の改築1m程度嵩上・越流量70m3/s
(5)小田井遊水池の改築 効果量140m3/s
(6)防災情報システムの整備 河川監視体制の整備
(7)水防拠点の整備 2カ所

2)中部国際空港……………愛知県常滑市セントレア
 21世紀は、経済、社会、文化といった私たちの生活をとりまくあらゆる活動が、諸外国との活発な交流を通じて繰り広げられると予想されている。こうした中で空港は重要な社会基盤として、その役割を飛躍的に増大させるものと考えられます。
 中部圏の新しい空のゲートウェイ(玄関)となる中部国際空港は、国の「第七次空港整備七箇年計画」において、大都市圏拠点空港として事業の推進を図ることが位置付けられた。平成10年5月には、事業の主体となる「中部国際空港株式会社」が発足し、平成12年8月には、伊勢湾常滑沖海上において、空港建設工事が始まった。その後、平成14年1月から旅客ターミナルビルの本格的な建設工事に着手。平成17年(2005年)2月の開港に向け建設中である。
 中部国際空港の特徴は以下のとおりである

国際・国内の拠点空港(名古屋空港の定期路線の中部国際空港への一元化を前提とし、国際・国内航空輸送の拠点となる空港)
24時間利用可能で利便性の高い空港 (陸・海・空のアクセスを備え、国内・国際の乗り継ぎも便利な空港)
航空輸送の動向に応じ、逐次施設の拡張を図る空港
地域と一体的かつ相乗的に発展する空港
環境に配慮した空港


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