■第481回建設技術講習会(活力と魅力ある地域づくり) | 〜現場研修の概要 |
1)水島港(玉島ハーバーアイランド)……………倉敷市水島 重要港湾水島港は、中四国の高速道路網のクロスポイントに位置することから、西日本各地へのアクセスは極めてよく、物資の配送・集荷の面での効率性に優れた港である。 背後には水島臨海工業地帯を擁し、全国第7位の貨物取扱量のある有数の国際港湾となっている(平成12年)。近年、外貿コンテナ航路の航路数、取扱量が急増しており、外貿専用の国際コンテナターミナルの整備とあいまって、国際海上輸送網の拠点港としての重要性がますます高まりつつある。玉島ハーバーアイランドは、物流需要の増大やコンテナ化の進展に対応できる物流機能のより一層の強化・充実、地域産業の活性化や、市民が海に憩えるにぎわいと潤いのある空間形成に資するための整備を進めている。玉島ハーバーアイランドは、平成14年3月24日に国際コンテナターミナルの供用が開始された。新たな岸壁の整備も順調に進捗しており、現在分譲予定地120haのうち第1期分として流通施設用地約20haを分譲している。 |
2)倉敷市児島プール(児島マリンプール)……………倉敷市児島 晴れの国岡山国体夏季大会(平成17年)のメーン会場となる「児島マリンプール」は平成15年3月に本体工事がほぼ完成し、引き続き外構工事中である。 場所はJR児島駅から約800m東の埋立地に現在整備中の児島地区公園内である。 施設は、屋外に競泳兼シンクロナイズドスイミング用の50mプールと、飛込み競技用プール、屋内に25m温水プールがある。このプールには、水深調整のできるプール可動床を導入している。また障害のある方でも安全に入水できるようにプール脇にスロープが設けてあり全ての施設に段差がなく、車椅子の観覧スペースを設けるなどのバリアフリー設計・ユニバーサルデザインになっており、競技会を実施することはもちろん、健康づくりの場としても、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の市民がその目的に応じて利用することができる。 |
3)桃太郎スタジアム建設事業……………岡山市いずみ町 晴れの国岡山国体に向け、岡山県が大規模な改修を進めていた県総合グラウンド陸上競技場(桃太郎スタジアム)の工事が完了した(平成15年5月)。国際競技(多目的)にも対応できる施設に加え、障害者や高齢者も利用しやすい「ユニバーサルデザイン」を採用しており、国の第1種公認陸上競技場認定を受ける。1周400メートルの全天候型トラックを九レーン備え、フィールド(106メートル×72メートル)は天然芝を敷き詰め、サッカー、ラグビーなど多目的に利用できる。 直走路100メートル×4レーン、曲走路25メートル×4レーンの雨天走路、大型映像装置なども併せて整備。観客席は約2万人を収容できる。車いす対応型エレベーター2基、車いす対応観客席130席、難聴者対応観客席240席、車いすスロープなど身障者などの利用にも対応した多目的トイレ12ブースなどユニバーサルデザインを採用。環境にも配慮し、太陽光発電システムも導入した。また、スタジアムのある県総合グラウンド(岡山市いずみ町)は、国指定の津島遺跡を擁するなど「遺跡の宝庫」であることから、スタジアムには「遺跡&スポーツ資料展示室」も併設している。隣接地に整備を進めていた補助陸上競技場も、1周400メートル8レーンの全天候舗装トラック八レーンなど、第3種公認陸上競技場(多目的)として同時にオープンする。 |
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