■第478回建設技術講習会〔コスト縮減と工事積算(土木・建築)〕 | 〜現場研修の概要 |
1)福井県立図書館・福井県文書館建設事業……………福井市下馬町 県民の生涯学習の拠点施設として、また、歴史的に貴重な公文書・古文書の収集保存利用普及などを行う施設として整備された。 図書館は開架能力30万冊とし、豊富な図書資料を直接、自由に手に取ることができる。開架エリアは段差のないワンフロアとしており、平面移動だけで利用出来るようになっている。また、書架間通路幅を1.6mとし車椅子でのすれ違いができるよう配慮されている。各市町村への円滑な資料提供を進めるため、資料貸出しの搬送体制を整えている。書庫収容能力160万冊で新たな図書館情報システムにより、インターネットを通して所蔵資料の検索、予約が出来る。 |
2)みずとり大橋(仮称)建設事業……………福井県小浜市上竹原 橋長345mの単純下路鋼ニールセン橋である。 ニールセン橋はアーチ橋の一種であり、斜めに張ったケーブルが橋の強度を高め、たわみを小さく出来る。また鋼管矢板基礎を筒状に組み合わせた形式にしたため水中での施工がしやすく、大きな荷重に耐えることが出来る。 この事業は、小浜市の市街地中心部と市街地北部を結ぶ都市計画道路多賀竹原松ヶ崎線のうち、一級河川北川、江古川、および二級河川多田川を渡る橋梁を新たに架設するもので、交通混雑の解消と良好な市街地の形成を図るものである。 平成元年に着手し、現在竹原橋の拡幅工事が完成している。 橋のデザインについては学識経験者、地元代表者等で構成する「みずとり大橋景観検討会」でデザインやカラーリングを検討した。 |
3)若狭路博2003(メイン会場)……………福井県小浜市川崎地区 福井県嶺南地域(=若狭路)は、古くから大陸と都を結ぶ玄関口として、人・モノ・情報が行き交う交流の拠点として栄えてきた。さらに海や山の恵みを活かして、個性溢れる産業や文化を築き、「食」「祭」「海」「エネルギー」に代表される魅力的な地域資源を育んできた。ここ嶺南地域では現在交通基盤の整備が急ピッチで進められている。平成15年春には近畿自動車道敦賀線の舞鶴東・小浜西間の供用開始およびJR小浜線の電化開業が実現し、嶺南地域の交流人口は飛躍的に増大することが期待されている。 そこでこの機会をとらえ嶺南地域の更なる発展を期するため、県、市町村、民間が一体となって「若狭路博2003」を開催することになった。このイベントでは、嶺南地域の地域資源である「食」「祭」「海」「エネルギー」を最大限に活用するとともに地域が一体となって来場者への「もてなし」を通じ、若狭路の魅力をアピールするものである。このイベントを通じ、海や祭りに代表される嶺南地域の豊かな自然、風土などの地域資源の魅力を全国へ情報発信し、嶺南地域、ひいては福井県のイメージアップを図り、自然環境や歴史、文化、産業などの地域資源を最大限に活かし、地域産業の活性化を図る。嶺南8市町村の広域的な連携と嶺南地域が一体となる住民意識の高揚を図る。 |
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