■第27回欧州建設事業調査団

〜公式訪問先概要〜
ボタン ストックホルム市都市計画局
 ストックホルムは、13世紀以来の市街を中核として、人間環境と自然環境を大切にする近代的な計画理論に従って造られた美しい街です。
 このストックホルム市都市計画局は、ストックホルムの都市計画に対する責任を担い、総合的な調査プラン、地域的な土地開発プランの作成に加え、 市の住宅供給、総合的なエネルギー需要、エコロジカルな配慮に関するプランニングも行っています。
 同市における都市計画、都市環境施策、特に環境保護とその対応について説明を受け、これらの主要な施設を視察します。

ボタン ドイツ連邦運輸省
 ドイツは高速道路の最先進国です。現在の高速道路は、1932年ボン〜ケルン間約30qのアウトバーン開通によって初めて実現されました。 1992年に閣議決定された2010年までの新規の建設計画は2,313qであり、計画総延長は13,268qです。
 アウトバーンの建設においては、自然環境の保全や景観の保護、育成は欠くことのできない要素です。また、道路の老朽化が進む一方、交通 荷重は増大し、維持管理費が膨大なものになっています。
 ドイツの道路の建設計画、維持管理、環境・景観対策に関して説明を受け、アウトバーンを視察します。

ボタン フライブルグ市都市計画局
 フライブルグは、ドイツ南西部のバーデン・ヴェルテンベルク州にある人口約20万人の都市です。長年の環境政策の推進が評価され、1992年に 「自然と環境の保全に貢献したドイツ連邦首都」の称号が与えられました。
 フライブルグは第二次世界大戦により破壊された街を、徹底した環境政策のもとフライブルグ創立時(1120年)の街並みに復元させました。
 フライブルグにおける交通、都市環境対策、土地利用対策などからなる都市環境政策について説明を受け、これらの主要な施設を視察します。

ボタン ベニス市都市計画局
 ベニスは大小118の島々からなるラグーナ(潟)地帯にできた海上都市です。これらの島は400の橋と150〜160の運河で結び付けられ、 今では1つの島と化しています。
 ベニスで最近問題となってきた大潮時の浸水は、沈下が完全には終結していなかった証であり、今後の海面上昇の可能性と合わせ、街の機能の停止等 深刻な問題を提起しています。
 海上都市ベニスの地盤沈下対策、舟運等による都市交通及び景観について説明を受け、これらの主要な施設を視察します。

ボタン サン・カンタン・アン・イヴリーヌ
 サン・カンタン・アン・イヴリーヌは、パリ周辺に計画された5つの新都市の1つで、パリの西南西30qに位置します。温和で自然発生的な 都市づくりが特徴です。
 この新都市の開発においては、森の中心部から始められ、自然を重視しつつ、徐々に経済や文化の中心を形成していきました。特に、環境に配慮した新都市開発の典型となっています。
 これらについて同センターを訪問し、新都市開発の状況について説明を受け、同都市を視察します。


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