■第17回ヨーロッパ公共施設調査団

〜公式訪問先概要〜
ボタン 街づくりと環境保全(バイエルン州建設局)
 1984年のバイエルン州憲法の改正によって、自然の生命基盤を保護していくことが目標として明文化され、特に州と各自治体は、 自然収支のバランス能力の保全、継続的な改善、自生の動植物種の生息空間の保全が義務づけられました。
 同州自然保護法は、この原則を踏まえ、実施上の根拠を規定、種の保護とビオトープの保全と創出に重きをおき、公共施設の建設 あたっては、自然保護上や景域保全上の調整・代償措置を要請しています。
 道路や水路の建設における自然の保護や景域保全等について説明を受け、これらの代表的な施設を視察します。

ボタン 都市計画と港湾地区再開発(ジェノヴァ市都市計画局)
 ジェノヴァ市はイタリア北部、西海岸の港湾工業都市の一つで、街は湾の中央にあり、埠頭を取り囲んでいます。
 1950年〜70年代の間に市街地の急速な膨張が起こる一方、旧市街地の地理的、機能的中心性という活力の衰退が急速に進みました。 市街地を再生するため、いくつかの地区で、既存建物の再利用・再生や建替等都市構造の再生計画としてのプロジェクトが取り組まれ ています。これらは国内建築家に委託されています。
 92年博覧会後の港湾地区と旧港の再構築の状況と都市活性化のための計画手法などについて説明を受け、関係施設を視察します。

ボタン 環境に配慮した新都市計画(セルジー・ポントワーズ)
 セルジー・ポントワーズは、パリ周辺に計画された5つの新都市の1つで、パリの北西28qに位置し、将来人口20万人として、 1980年以来、セルジー・ポントワーズ開発公社により整備が進められています。
 この中核となるコンセプトは、セルジー・ヌーヴィル池を中心とした水辺の整備とセルジー・サン・クリストフの大都市軸(ルーブル宮 〜凱旋門〜新凱旋門と延びるパリの都市軸の再現によってパリとの一体感を演出しようとしたもの)です。
 これらについて同センターを訪問し、新都市開発の状況について説明を受け、同都市を視察します。


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