| ■第552回建設技術講習会(河川行政の課題、都市・地域整備行政の課題) | 〜現場研修事業の概要 |
| 1 街路事業 十日町双葉町線跨道橋新設事業 ………………………………………………………………………………………………山形市五日町〜香澄町
山形市では、山形駅周辺において、駅を境に街が東西に分断されているため、JR線断面において慢性的な交通渋滞が起こり、都市機能の低下が見られるなど良好な市街地の形成と交通網の整備が急務とされていました。とりわけ、中心市街地へのアクセス性の悪化が、中心商店街の衰退の一因となっており、喫緊の課題となっております。 このため平成10年度より、山形市の駅環状道路の一部に位置づけられている都市計画道路十日町双葉町線に着手し、鉄道のアンダーパスにより東西の分断されている都心部のアクセスを強化するとともに、良好な市街地を形成する路線として整備されています。 |
| 2 広域河川改修事業 馬見ヶ崎川(村山高瀬川) …………………………………………………………………………………………………………山形市大字青柳
全国的に、「日本一の芋煮会」で有名な「馬見ヶ崎川」の右支川に位置する村山高瀬川は、高瀬地区を北西に流れ、平野部では西流し、長町地内で野呂川を合わせ馬見ヶ崎川に合流する1級河川であり、農業用水や豊富な地下水の供給源になっています。また、昔から暴れ川として有名であり、築堤や災害復旧による護岸工事等により部分的な対応を行ってきましたが、昭和58年から抜本的に事業を進め、50年に1回の洪水に対して安全となるよう計画されました。また河川改修事業と併せて親水空間整備の考えを取り入れ、都市公園、親水河川のほか、病院や学校を一体的に整備した「健康の森公園整備事業」と一体となって整備進め、水と緑と健康に囲まれた開放感のある安らぎを与えてくれる空間となりました。休日には親子連れなどで賑わい、また最近では病院のリハビリコースの1つとして使用されるなど、新しい山形の人気スポットとして期待されています。 |
| 3 上山バイパス整備事業 …………………………………………………………………………………………………南陽市樋〜山形市蔵王
上山市街地を通過する区間・上山バイパスも、付近の工業団地を支える流通経路として、また温泉街をはじめとする観光資源へのアクセスにと利用されてきましたが、交通量の増加や車両の大型化などによる現道の交通混雑や生活環境の悪化が進んでいました。このバイパスは、山形県南陽市樋〜山形市蔵王までの総延長17.2kmを整備するもので、平成21年までに11.7kmが供用開始されており、全線の供用開始を目指しています。現在、工事中の箇所は山形県南陽市樋〜山形県上山市中山までの5.5kmで、法面のアンカーやトンネル等の部分を施工しており、完成すれば、渋滞解消はもとより地域住民にとっても安全で安心した道路となります。 |
| 4 綱木川ダム建設事業(平成20年度 全建賞受賞事業) …………………………………………………………………………………………………………米沢市大字簗沢
綱木川ダムは、一級河川最上川水系綱木川の山形県米沢市大字簗沢に位置し、洪水調節、流水の正常な機能の維持及び水道用水を目的とした多目的ダムです。昭和54年度に予備調査に着手し、昭和63年度に建設採択を受けて以来、29年間に及ぶ歳月をかけて平成19年度に完成しました。綱木川ダムは、堤高74.0m、堤頂長367.5m、堤体積2,155,000m3、総貯水容量955万m3、総事業費486億円の中央コア型ロックフィルダムです。綱木川ダムの建設にあたっては、コスト削減、施工の効率化・円滑化、ライフサイクルコスト低減及び住民参加等に取り組んできました。フィルダムとしては、日本で初めてプレキャスト埋設型枠(逆U字型)を採用し、工期の短縮と施工の安全確保・省力化を図りました。また、洪水吐きコンクリート打設において、連続・自動打設ができるタワーベルトコンベアを採用し、施工の効率化・品質の向上を図りました。 綱木ダムのキャッチフレーズは「置賜の水と緑と安全を守る綱木川ダム」であり、NHK大河ドラマ「天地人」の直江兼続公が礎を築いた米沢市を中心にした置賜地域で重要な役割を担っています。今後とも兼続公の地域を愛する精神を受け継ぎ、地域発展に貢献していきたいとの思いを強くしています。 なお、本事業は平成20年度の全建賞を受賞しました。 |
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