■第466回建設技術講習会(建設リサイクル(循環型社会の形成))〜現場研修の概要


第466回建設技術講習会の主な現場研修立ち寄り先

1)神通川左岸浄化センター……………新湊市海竜町
○計画概要
・関係各市町村…富山市等3市5町1村
・計画処理人口…212,000人
・計画処理面積…約6,029ha
・排除の方式…分流式
○施設内容
・幹線管渠…72,000m
・中継ポンプ場…1ヶ所
・浄化センター
 汚泥溶解処理設備…この設備は、下水処理の過程で発生する汚泥を汚泥自身が持つ熱エネルギーを利用して高温融解しスラグ化する。融解スラグは科学的に極めて安定しているため、建設資材やコンクリート製品に有効利用することができ、今まで最終的には埋立処分が必要だった下水汚泥を資源として活用できる。
 また、下水処理水は親水、修景用水、消・融雪用水として再利用される等、有効に役立てられている。

2)富山新港多目的国際ターミナル……………新湊市越の潟町
 コンテナ貨物の増加、及び、船舶の大型化に対応するため、外貿コンテナに主眼をおいた、多目的国際ターミナルを整備。
○施設概要
・ターミナル面積…8.3ha
・岸壁、水深…延長280m、水深14m(暫定12m)、エプロン幅43m

3)能越自動車道(高岡砺波道路)……………高岡市内島
 昭和62年に高規格幹線道路網計画が策定される。これは21世紀への望ましい国土構造形成の方向を踏まえ、道路交通の量的拡大と広域化、また高速性・定時性といった道路利用者のニーズに応えていくため、規格の高い広域幹線ネットワークの拡充を目的としたもの。
 能越自動車道は、このプランの一環として計画された一般国道の自動車専用道路で、富山県西部と石川県能登半島地域を結ぶもの。高速交通サービスの均てんと、地方中心都市である石川県輪島市・七尾市、富山県高岡市及び重要港湾である七尾港、伏木富山港等の重要な拠点と国土幹線軸とのアクセスの利便性を向上させる。さらに、国土幹線軸を構成する北陸自動車道及び東海北陸自動車道と有機的に結合し、能登地域と東京・大阪・名古屋を中心とする三大都市圏との交流を促進するとともに、地域の結合の強化を図る。

4)北陸自動車道「富山西インターチェンジ(仮称)」……………富山市北押川
 富山西IC(仮称)は高速道路沿線において、各種の開発事業が行われる場合、当該開発事業者の負担によって新たなインターチェンジを設置する制度(開発インターチェンジ)により整備するもの。設置は、広域的な外環状線の整備と合わせて富山西部地域の道路交通のネットワーク化、さらには地域開発、観光、地場産業等の振興並びに医療体制の確立等に大きな効果を発揮する。

5)資源開発(株)吉谷リサイクルプラント……………富山県婦負郡婦中町吉谷
 建設残土及び建設汚泥のほとんどは埋立処分されているが、これらは本来、選別精製することによって、砂・砂利・泥に選別・再利用でき、また、シルト及び粘土は脱水・石灰等の添加による土壌改良によって、盛土材料として利用できる有効な資源である。資源開発株式会社では、リサイクルプラン21に基づいて「土を活かす」をキャッチフレーズとして、全ての建設残土及び建設汚泥を再生資源として有効活用するシステムを構築し、廃棄物の低減、限りなき自然への還元を目指している。


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