■第462回建設技術講習会(道路行政の課題、港湾・漁港行政の課題) | ~現場研修の概要 |
1.都市計画街路事業・袖師大手前線並びに宍道湖畔(白潟~千鳥)環境整備事業 ……………松江市灘町~殿町、末次町~千鳥町
宍道湖大橋は、「地域の主要施設を後世の評価に耐えうる文化的遺産としてデザイン・建設することによって、地域環境の質の向上を図ること」を目的とした環境デザイングレードアップ事業のモデル事業として取り組んでいる。また、宍道湖大橋の周辺では、国道431号の4車線化や環境整備などが予定されており、事業区域が「ふるさと島根の景観条例」の宍道湖景観形成地域にあたるため、宍道湖畔(白潟~千鳥)環境整備検討委員会の設置や設計案の公開・展示、県民参加ワークショップ(意見交換会)を開催し、県民の意見やアイデアを実施設計に反映する試みを行った。 |
2.恵曇(えとも)漁港広域漁港整備事業……………八束郡鹿島町恵曇漁港内 島根県では、中国電力が中心となって開発した、石灰炭を利用した新素材コンクリート「NAクリート」を恵曇漁港修築工事の消波ブロックへ全国で初めて本格採用した。 NAクリートは従来のコンクリートと比較して、海水中でも硬化作用が続くために摩耗量が著しく少ない上、アルカリ性が低いために海生生物が付着しやすいなど、高耐久性の環境調和型コンクリートであるため、長期耐久性と水産資源確保の観点からも期待できる。 また、リサイクル推進と公共工事のコスト縮減を実現でき、これからの公共事業に求められる資源循環、環境調和、コスト縮減に最も適したコンクリートである。 今回は、この「NAクリート」による消波ブロックの製作工事を中心に見学を行う予定。 |
3.島根県立浜山都市公園整備事業……………出雲市・簸(ひ)川郡大社町 島根県では、余暇時間の増大や生活の豊かさを求めて多様化する県民ニーズに対応し、子供から高齢者まで県民が幅広く楽しめる「遊空間」の形成を重要施策として位置づけ、県立公園の早期整備を目指している。また、平成16年には、全国高等学校総合体育大会が本県を中心に開催され、本公園がそのメイン会場となる予定になっている。 本公園においては、全県のスポーツ振興の拠点として、その機能拡充が求められているとともに、21世紀に向け、広く県民に利用され、親しまれる公園づくりが求められている。このような背景のもと、平成8年度に「島根県立浜山公園新基本計画」を策定した。 「健やかな体、豊かな心を育む自然を生かした人にやさしい公園」を基本理念とし、従来のスポーツイベントの場としての整備に加え、花と緑に包まれた公園づくり、自然を生かした人にやさしい施設づくりに取り組んでいる。 |
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